どうも、「運アゲ姐さん」です。
今回解説するのは、タロットの18番「月(THE MOON)」。
このカードが出ると、なんだかモヤッとしませんか?
薄暗い景色、吠える犬、水から這い出るザリガニ。
まさに「得体の知れない不気味さ」が漂っています。
しかし、現実に悪いことが起きているわけではありません。
これは、あなたの心が勝手に作り出した「夜の影(妄想)」なのです。
今回は、このカードが示す「見えない不安の正体を暴き、夜明けを待つ」ためのメンタル管理術について解説します。
1. まずは「一般的に言われていること」
多くのサイトや入門書では、このカードはこう定義されています。
- 正位置: 不安、曖昧、隠し事、幻滅、迷い、虫の知らせ、嘘
- 逆位置: 霧が晴れる、真実が明らかになる、脱出、安心、夜明け
【よくある捉え方】
このカードは、「はっきりしない状態」を表します。
正位置なら「彼の気持ちが分からない」「先が見えない」と捉えます。
逆位置なら「嘘がバレて逆にスッキリする」「迷いが消える」というニュアンスになります。
基本は「お化け屋敷」や「濃い霧」のようなカードだと思ってください。
でも、お化け屋敷のオバケは作り物ですよね?
ここから、私のリーディングのコツをお伝えします。
2. 姐さん流・リーディングの極意
「月を見るな。『水から這い出るザリガニ』を見ろ」
空に浮かぶ月に目が行きますが、足元の水辺に注目してください。私が鑑定で真っ先に見るのはここです。
【注目のポイント:水面から顔を出すザリガニ】
水たまりから、ザリガニ(またはカニ)が這い上がろうとしています。
水は「無意識(心の中)」を表し、ザリガニは底に沈んでいた「漠然とした恐怖」や「過去のトラウマ」を表しています。
つまり、外敵が襲ってきているのではなく、あなたの中にある不安が表面化してきているだけなのです。
このカードが出た時、相談者は「彼が浮気してるかも」「失敗するかも」と悪い妄想を膨らませています。
ですが、この絵柄への答えは一つ。
「それは現実じゃない。あなたの影だ。電気をつければ消える。」
月明かりは物を歪んで見せます。柳の木が幽霊に見えるのと同じです。
もし逆位置で出ているなら、それは「朝が来て正体が判明した(なーんだ、柳の木か)」という安堵の状態なんです。
3. 現場で使える「超・リーディング」(シチュエーション別)
では、その「妄想との戦い方」をどう使うか。私の「リーディング例」を出します。
【恋愛編】相手の気持ち・今後の展開
■ 正位置:『疑心暗鬼の迷路』
- 読み解き: 相手の言動が理解できず、不安になっています。「私のこと好きなの?」「他に誰かいるの?」と疑い始めるとキリがありません。相手も自分の本音を隠しており、腹の探り合いになりそうです。
- 姐さんの助言: 自爆に注意してください。不安だからといって、証拠もないのに相手を責めるのはNG。今は「分からない」という状態を受け入れ、動かないのが正解です。
■ 逆位置:『霧が晴れてスッキリ』
- 読み解き: 隠されていたことが明るみに出ます。それが良いこと(勘違いだった)でも、悪いこと(浮気が発覚)でも、モヤモヤしていた状態からは解放されます。「そういうことだったのか」と納得できるでしょう。
- 姐さんの助言: 真実を知る勇気を持ってください。どんな結果であれ、分からないまま悩み続けるよりはずっとマシです。
【復縁・複雑愛】元カレ・不倫関係
■ 正位置:『嘘と秘密の恋』
- 読み解き: 相手はあなたに嘘をついています。あるいは、あなた自身が「彼には私しかいない」と自分に嘘をついています。先が見えない関係に疲れ果て、出口のない森を彷徨っている状態です。
- 姐さんの助言: その関係、本当に幸せですか? 月の光に惑わされて、相手を美化していませんか? 一度冷静になって、事実だけを並べてみてください。
■ 逆位置:『目が覚める時』
- 読み解き: 魔法が解けます。「なんであんな人に執着していたんだろう」と我に返る瞬間が来ます。不倫関係なら、潮時を悟って別れを選ぶかもしれません。
- 姐さんの助言: おめでとうございます。あなたは長い悪夢から目覚めました。新しい朝はもうすぐそこです。
【仕事編】転職・独立・プロジェクト
■ 正位置:『隠れたリスクと不透明さ』
- 読み解き: 会社の先行きが怪しい、契約内容に裏があるなど、見えないリスクが潜んでいます。また、自分自身も「本当にこの仕事でいいのか」と迷走し、スランプに陥りやすい時期です。
- 姐さんの助言: 大きな決断は先送りにしてください。今は視界が悪すぎます。霧の中で車を飛ばすと事故になりますよ。
■ 逆位置:『問題の所在がクリアになる』
- 読み解き: 何が原因でうまくいかなかったのか、ボトルネックが判明します。解決策が見え、プロジェクトが再び動き出すでしょう。嘘をついていた同僚や取引先がバレる暗示も。
- 姐さんの助言: 原因さえ分かればこっちのものです。淡々と対処しましょう。
【金運・投資編】買い物・契約・ギャンブル
■ 正位置:『詐欺や不明朗な会計に注意』
- 読み解き: 「絶対に儲かる」という怪しい話に騙されやすい時です。契約書の小さい文字を読み飛ばして、後で後悔するパターン。お金の流れが不透明になっています。
- 姐さんの助言: 即決は絶対にダメです。うまい話には裏があります。信頼できる人に相談して、客観的な意見をもらってください。
■ 逆位置:『危機回避』
- 読み解き: 寸前のところで騙されずに済みます。あるいは、無駄な出費の原因に気づき、家計を立て直すことができるでしょう。
- 姐さんの助言: 危機管理能力が高まっています。この機に保険や固定費の見直しをすると吉。
【人間関係編】友人・家族・職場の空気
■ 正位置:『腹の探り合いと陰口』
- 読み解き: 表面上は仲良くしていても、裏で何を言われているか分かりません。悪意のある噂話や、嫉妬に巻き込まれやすい時期です。誰も信じられなくなりそう。
- 姐さんの助言: 無理に信じなくていいです。秘密は守り、本音は話さないこと。今は「聞かざる・言わざる」で身を守ってください。
■ 逆位置:『誤解が解ける』
- 読み解き: 「なんだ、そうだったの」と誤解が解けて仲直りできます。疑っていた相手が、実は味方だったと分かることも。
- 姐さんの助言: ごめんなさいとありがとうを伝えましょう。雨降って地固まる、です。
【決断・タイミング編】進むべきか、引くべきか(YES/NO)
■ 正位置:『NO。見えていないことがある』
- 読み解き: 答えは「NO」または「保留」です。判断材料が足りていません。今決めるのは、目隠しをして綱渡りをするようなものです。
- 姐さんの助言: 夜明けを待ちましょう。明るくなれば、それが安全な道かどうかが分かります。
■ 逆位置:『YES。進むなら今だ』
- 読み解き: 答えは「YES」です。不安要素がなくなり、クリアな視界で進めます。
- 姐さんの助言: 迷いは消えましたね? 自分の目で確かめた道を、自信を持って進んでください。
4. 【メンタル・深層心理編】本人はどう思っている?
■ 正位置:『漠然とした不安と恐怖』
- 読み解き: 理由もないのに胸がざわついています。ネガティブな妄想に取り憑かれ、悪い方へ悪い方へと考えてしまうメンタル状態。神経過敏になっています。
- 姐さんの助言: ホラー映画を見すぎた夜と同じです。現実は何も変わっていません。温かいミルクでも飲んで、早く寝るのが一番です。
■ 逆位置:『憑き物が落ちた状態』
- 読み解き: メンタルが回復し、現実的な思考ができるようになっています。「なんであんなに悩んでいたんだろう」と笑い飛ばせる余裕が出てきました。
- 姐さんの助言: お疲れ様でした。あなたは自分の影に勝ったのです。もう大丈夫。
5. 【コンビネーション編】隣のカードで意味が激変する
月は「18」。深層心理と幻影を表します。
- 月 × 太陽(XIX)
- 意味: 「夜明け」
- 読み方: どんなに暗い夜(月)も、必ず朝(太陽)になります。今は辛くても、ハッピーエンドは約束されています。希望を捨てないで。
- 月 × 女教皇(II)
- 意味: 「鋭すぎる直感」
- 読み方: 勘が冴え渡ります。嘘を見抜く力が最強になりますが、同時に神経質になりすぎて精神的に疲弊する恐れも。見えすぎるのも考えものです。
- 月 × 塔(XVI)
- 意味: 「最悪の予感が的中」
- 読み方: 「まさか」と思っていた悪い予感(月)が、衝撃的な形(塔)で現実になります。隠していた嘘がバレて修羅場になるパターンです。
まとめ:要するにこういうこと
月が出たら、「今は動くな。夜が明けるのを待て」という合図です。
暗闇の中で動けば、転ぶのは当たり前です。
不安なのは、状況が悪いからではなく、ただ「見えないから」です。
太陽が昇れば、オバケだと思っていた影がただの柳の木だったと分かります。
それまでじっと待つこと。それが一番の解決策です。


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