どうも、「運アゲ姐さん」です。
今回解説するのは、タロットの9番「隠者(THE HERMIT)」。
このカードは、雪山に一人で立ち、カンテラの光で足元を照らす老人を描いています。
一見すると「暗い」「寂しそう」に見えるかもしれませんが、そうではありません。
彼はこう言っています。「外野がうるさい。静かな場所で、自分の答えを探させろ」と。
今回は、このカードが示す「あえて一人になり、深淵なる答えを見つける」という探求の時間について解説します。
1. まずは「一般的に言われていること」
多くのサイトや入門書では、このカードはこう定義されています。
- 正位置: 内省、探求、孤独、思慮分別、単独行動、悟り
- 逆位置: 閉鎖的、孤立無援、偏屈、現実逃避、引きこもり
【よくある捉え方】
このカードは、「自分の内側に向き合う状態」を表します。
正位置なら「専門知識を深める」「一人の時間を楽しむ」「冷静な判断」と捉えます。
逆位置なら「殻に閉じこもる」「周りが見えていない」「ネクラで陰湿」というニュアンスになります。
基本は「研究者」や「仙人」のようなカードだと思ってください。
でも、恋愛相談でこれが出ると「えっ、ずっと一人ぼっち?」と不安になりますよね。
ここから、私のリーディングのコツをお伝えします。
2. 姐さん流・リーディングの極意
「老人を見るな。『カンテラの中にある六芒星』を見ろ」
彼がただの迷子ではない証拠が、手に持っているカンテラです。私が鑑定で真っ先に見るのはここです。
【注目のポイント:カンテラの中で輝く六芒星の光】
彼が持っているのは普通のランプではありません。中には「真理」を象徴する六芒星が輝いています。
つまり、彼は暗闇を彷徨っているのではなく、「すでに確かな答えを持っている」のです。
ただ、その光は遠くではなく、自分の足元しか照らしていません。
これは何を意味するか。
「答えはネットや他人の意見といった『外の世界』にはない。あなたの内側にしかない」ということです。
このカードが出た時、相談者は「彼にどう思われてる?」「みんなはどうしてる?」と、外ばかり気にしています。
ですが、この絵柄への答えは一つ。
「スマホを置け。一人になって、自分の本音と対話しろ。」
誰かと群れていては見つからない答えがあります。
もし逆位置で出ているなら、それは「ただ自分の世界に逃げ込んでいるだけ」か、「偏屈になりすぎて誰も寄り付かなくなっている」状態なんです。
3. 現場で使える「超・リーディング」(シチュエーション別)
では、その「積極的ひきこもり」をどう使うか。私の「リーディング例」を出します。
【恋愛編】相手の気持ち・今後の展開
■ 正位置:『今は一人で考えたい』
- 読み解き: 相手は今、恋愛モードではありません。あなたを嫌いになったわけではなく、「自分の人生」や「仕事の意味」など、深いテーマについて一人で考えたい時期です。精神的な結びつきは求めていますが、ベタベタするのはNGです。
- 姐さんの助言: 放置プレイが正解です。「元気?」と追いLINEをするのは逆効果。彼が洞窟から出てくるまで、あなたも自分の時間を充実させて待ちましょう。
■ 逆位置:『心を閉ざして拒絶』
- 読み解き: 殻に閉じこもっています。「どうせ誰も分かってくれない」と拗ねているか、あなたに対して何か偏見を持って距離を置こうとしています。コミュニケーションが一方通行になりがちです。
- 姐さんの助言: 無理にこじ開けようとすると、余計に奥へ逃げ込みます。今は何を言っても届きません。そっとしておくのが一番の薬です。
【復縁・複雑愛】元カレ・不倫関係
■ 正位置:『冷却期間が必要』
- 読み解き: 復縁の可能性はありますが、今すぐではありません。お互いに「なぜ別れたのか」「本当はどうしたいのか」を一人でじっくり考える時間が必要です。この期間を経ることで、より深い関係になれます。
- 姐さんの助言: 焦って動き回るより、静かに自分磨きをする方が効果的です。精神的に自立した姿を見せることで、相手の関心を惹きつけられます。
■ 逆位置:『現実逃避の引きこもり』
- 読み解き: 相手は現実から逃げています。復縁の話をしても「忙しい」「疲れてる」とのらりくらり。向き合うのが怖くて、自分の世界に逃げ込んでいる状態です。
- 姐さんの助言: 卑怯な態度にイライラするかもしれません。でも、逃げる男を追いかけても虚しいだけ。彼が出てくるのを待つか、見切りをつけるか、決めるのはあなたです。
【仕事編】転職・独立・プロジェクト
■ 正位置:『専門性を極める時』
- 読み解き: チームワークよりも、個人のスキルアップに適した時期です。研究職、専門職、執筆業など、一人で没頭する作業で成果が出ます。オタク気質を発揮して、一つのことを深掘りしてください。
- 姐さんの助言: 「狭く深く」がキーワード。広く浅く手を出すと失敗します。マニアックな知識が、あなたの最強の武器になります。
■ 逆位置:『こだわりすぎて孤立』
- 読み解き: 自分のやり方に固執しすぎて、周りと浮いています。「俺は間違っていない」と意固地になり、必要なアドバイスまで無視していませんか? 視野が狭くなっています。
- 姐さんの助言: カンテラの光だけでなく、部屋の電気もつけてみましょう。周りの意見を聞くことは、負けではありませんよ。
【金運・投資編】買い物・契約・ギャンブル
■ 正位置:『勉強への投資は大吉』
- 読み解き: 派手な買い物やギャンブルには向きませんが、本を買ったり、資格の勉強をしたりする「自己投資」には最高の運気です。静かな場所(カフェや図書館)にお金を使うのも良いでしょう。
- 姐さんの助言: 形に残るモノより、知識にお金を使いましょう。それは誰にも奪われない財産になります。
■ 逆位置:『ケチになりすぎる』
- 読み解き: 将来が不安で、必要以上にお金を出し渋っています。節約は良いことですが、必要な交際費や自己投資まで削ると、運気の循環が止まってしまいます。
- 姐さんの助言: お金は使ってこそ価値があります。守銭奴になって孤独死する前に、生きたお金の使い方を考えましょう。
【人間関係編】友人・家族・職場の空気
■ 正位置:『少数精鋭の深い付き合い』
- 読み解き: 大勢でワイワイするより、本当に信頼できる一人とじっくり話す方が満たされます。精神レベルの高い人や、人生の先輩との縁があります。
- 姐さんの助言: 無理にパーティーに行く必要はありません。孤独は「ソロ活」と言い換えれば、贅沢な時間になります。
■ 逆位置:『偏屈な変わり者扱い』
- 読み解き: 「あの人は何を考えているか分からない」と敬遠されています。挨拶をしなかったり、誘いを断り続けたりして、変な噂を立てられているかも。
- 姐さんの助言: 最低限の挨拶と笑顔だけは忘れずに。それだけで「ミステリアスな人」という評価に変わります。
【決断・タイミング編】進むべきか、引くべきか(YES/NO)
■ 正位置:『NO。一度持ち帰れ』
- 読み解き: 答えは「WAIT」です。今は動く時ではありません。もっとリサーチが必要ですし、あなた自身の本心が定まっていません。
- 姐さんの助言: 即決は禁物です。「一晩考えさせてください」と言って持ち帰りましょう。静かな夜に答えが出ます。
■ 逆位置:『NO。迷路に入っている』
- 読み解き: 答えは「NO」です。考えすぎて、逆に何が正しいのか分からなくなっています。悩み自体が趣味になっている状態。
- 姐さんの助言: 考えるのをやめて、とりあえず寝てください。脳が疲労しています。
4. 【メンタル・深層心理編】本人はどう思っている?
■ 正位置:『静寂と精神的充足』
- 読み解き: 一人でいることに喜びを感じています。「寂しい」のではなく「静かで心地よい」状態。自分の世界に没頭できており、精神的に満たされています。
- 姐さんの助言: 無理に外に出なくていいです。その「引きこもり時間」が、次の飛躍のエネルギーを溜めています。
■ 逆位置:『孤独感と疎外感』
- 読み解き: 「世界から取り残された気がする」とネガティブになっています。自分から壁を作っているのに、誰も来てくれないと嘆いている状態。
- 姐さんの助言: ドアの鍵をかけたのはあなたです。寂しいなら、自分からドアを開けるしかありません。
5. 【コンビネーション編】隣のカードで意味が激変する
隠者は「9」。探求と完結の一歩手前を表します。
- 隠者 × 吊るされた男(XII)
- 意味: 「修行僧のような忍耐」
- 読み方: どちらも動かないカード。今の状況はしばらく動きません。しかし、それは無駄な時間ではなく、精神的な悟りを開くための修行期間です。
- 隠者 × 愚者(0)
- 意味: 「旅立ちの準備」
- 読み方: 隠者(熟考)の後に、愚者(出発)が続きます。十分に考え抜いた結果、「よし、行こう!」と新しい世界へ飛び出すベストなタイミングです。
- 隠者 × 月(XVIII)
- 意味: 「深い迷いと不安」
- 読み方: 暗闇の中を手探りで歩いています。疑心暗鬼になりやすく、メンタルが落ち込みやすい時期。夜道には気をつけて。
まとめ:要するにこういうこと
隠者が出たら、「外野をシャットアウトして、自分とミーティングしろ」という合図です。
孤独は悪いことじゃありません。
他人の意見やネットの情報に振り回されず、たった一人で静寂の中に立つ。
そこで見つけた答えだけが、あなたの人生を照らす本物の「光」になります。


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