タロット「正義」の意味｜言い訳は通用しない。「天秤と剣」が示す真実

どうも、「運アゲ姐さん」です。

今回解説するのは、タロットの11番「正義（JUSTICE）」。

このカードは、その名の通り「正しさ」や「公平さ」を象徴するカードです。
玉座に座る赤い服の人物は、右手に剣、左手に天秤を持ち、真っ直ぐこちらを見据えています。
その眼差しに、曖昧さは一切ありません。
彼女はこう言っています。「泣いても無駄よ。あなたがやったことの結果が出ただけだから」と。

今回は、このカードが示す「感情を排して事実だけを見る」というクールな視点について解説します。

1. まずは「一般的に言われていること」
2. 姐さん流・リーディングの極意
- 「顔を見るな。『剣と天秤の高さ』を見ろ」
- 【注目のポイント：垂直に掲げた剣と、水平に保たれた天秤】
3. 現場で使える「超・リーディング」（シチュエーション別）
4. 【メンタル・深層心理編】本人はどう思っている？
5. 【コンビネーション編】隣のカードで意味が激変する
まとめ：要するにこういうこと

1. まずは「一般的に言われていること」

多くのサイトや入門書では、このカードはこう定義されています。

正位置: 公平、正当性、均衡、誠実、法律、因果応報
逆位置: 不公平、偏見、不正、優柔不断、バランスが崩れる

【よくある捉え方】
このカードは、「バランスが取れた状態」や「法的な契約」を表します。
正位置なら「努力が正当に報われる」「釣り合いの取れた結婚」と捉えます。
逆位置なら「割に合わない扱いを受ける」「えこひいき」「不正がバレる」というニュアンスになります。

基本は「裁判官」や「監査役」のようなカードだと思ってください。
でも、正しいことだけが幸せとは限りませんよね。
ここから、私のリーディングのコツをお伝えします。

2. 姐さん流・リーディングの極意

「顔を見るな。『剣と天秤の高さ』を見ろ」

彼女の表情は能面のようで読み取れません。注目すべきは彼女が持っている道具です。私が鑑定で真っ先に見るのはここです。

【注目のポイント：垂直に掲げた剣と、水平に保たれた天秤】

右手の剣は「不要なものを断ち切る決断力」を、左手の天秤は「価値を正確に測る公平さ」を表しています。
そして、これらは完全に平行で、微塵も揺れていません。
これは何を意味するか。
「感情や情けを一切挟まず、事実だけでジャッジする」ということです。

このカードが出た時、相談者は「あんなに尽くしたのに」「私の気持ちを分かってほしい」と感情論で訴えていることが多いです。
ですが、この絵柄への答えは一つ。
「気持ちは関係ない。やったことに対する結果が出ただけだ。」

種をまけば芽が出るし、まかなければ出ない。ただそれだけです。
もし逆位置で出ているなら、それは「自分の都合のいいように事実を歪めている」か、「自分ばかり損をしている被害者意識」の状態なんです。

3. 現場で使える「超・リーディング」（シチュエーション別）

では、その「冷徹なジャッジ」をどう使うか。私の「リーディング例」を出します。

【恋愛編】相手の気持ち・今後の展開

■ 正位置：『対等で釣り合いの取れた関係』

読み解き: 相手はあなたを「パートナーとして相応しいか」冷静に見極めています。燃えるような情熱はありませんが、価値観や条件が合致すれば、トントン拍子に結婚（契約）へと進むでしょう。ギブアンドテイクが成立する大人の関係です。
姐さんの助言: 感情で揺さぶるのは逆効果です。「私と結婚するとこんなメリットがあるよ」と淡々とプレゼンする方が響きます。対等な立場で話し合いましょう。

■ 逆位置：『不釣り合い、または一方通行』

読み解き: 二人のバランスが崩れています。どちらかが尽くしすぎていたり、金銭感覚が合わなかったり。相手は「この子とは釣り合わない」とドライに評価を下しているかもしれません。
姐さんの助言: 無理に合わせていませんか？背伸びをしないと続かない関係なら、それはあなたにとって「不正解」です。損得勘定抜きで、自分を大切にしてください。

【復縁・複雑愛】元カレ・不倫関係

■ 正位置：『白黒ハッキリつく時』

読み解き: 曖昧な関係に決着がつきます。復縁するなら条件付きで合意するか、あるいはお互い納得の上で完全に別れるか。どちらに転んでも、それは「正しい結果」です。不倫の場合、法的な問題や慰謝料など、現実的な清算を迫られることも。
姐さんの助言: 感情的にならず、事実を受け入れてください。もし復縁したいなら、過去の別れの原因を論理的に解決策提示すること。謝罪だけでは足りません。

■ 逆位置：『泥沼の優柔不断』

読み解き: 別れたいのに別れられない、決められないままズルズル続く状態です。「情」や「腐れ縁」で繋がっており、お互いに傷つけ合っています。
姐さんの助言: 裁判官になりましょう。今の状況を第三者の目で見たら、どう思いますか？「時間の無駄」という判決を下す勇気を持ってください。

【仕事編】転職・独立・プロジェクト

■ 正位置：『正当な評価と契約』

読み解き: あなたの実力が正しく評価されます。努力した分だけ報酬が入り、サボればそれなりの結果になります。契約ごともスムーズに進み、クリーンなビジネスができるでしょう。
姐さんの助言: 謙遜する必要はありません。自分の成果は堂々とアピールし、適正な報酬を要求してください。今はそれが通る運気です。

■ 逆位置：『不正の発覚や不当な扱い』

読み解き: 割に合わない仕事を押し付けられたり、手柄を横取りされたりしそうです。あるいは、あなた自身のミスや隠し事が明るみに出るリスクも。
姐さんの助言: 嘘やごまかしは絶対にNGです。コンプライアンスを守り、証拠（メールや書類）を残して自衛してください。感情で訴えても負けます。

【金運・投資編】買い物・契約・ギャンブル

■ 正位置：『収支のバランスが整う』

読み解き: 金運は安定しています。収入と支出のバランスが取れ、計画的にお金を使えるでしょう。副業などで「働いた分だけ稼ぐ」ことにはツキがあります。
姐さんの助言: 一攫千金は狙わず、堅実にいきましょう。家計簿を見直したり、保険の契約内容を確認したりするのに良いタイミングです。

■ 逆位置：『無駄遣いと借金のリスク』

読み解き: バランス感覚が狂っています。見栄のために散財したり、リボ払いで支払いを先送りしたりしていませんか？お金の管理がルーズになっています。
姐さんの助言: 電卓を叩いてください。現実の数字を直視すること。そこから逃げている限り、金運は上がりません。

【人間関係編】友人・家族・職場の空気

■ 正位置：『程よい距離感の付き合い』

読み解き: ベタベタしない、さっぱりした関係が築けます。お互いの領域を侵さず、必要な時だけ協力し合うドライさが心地よいでしょう。
姐さんの助言: 礼儀とルールさえ守ればOKです。無理に仲良くしようとしなくていい。「親しき仲にも礼儀あり」を徹底してください。

■ 逆位置：『偏見と決めつけ』

読み解き: 「あの人はこういう人だ」と勝手なレッテルを貼っていませんか？あるいは逆に、誤解されて悪口を言われているかも。公平さを欠いたコミュニケーションがトラブルの元です。
姐さんの助言: 噂話を信じないで。自分の目で見たことだけを信じましょう。色眼鏡を外せば、相手の良いところが見えてきます。

【決断・タイミング編】進むべきか、引くべきか（YES/NO）

■ 正位置：『YES。ただし条件付き』

読み解き: 答えは「YES」ですが、手放しで喜べるものではありません。「AをすればBになる」という条件付きのYESです。リスクとリターンを天秤にかけてください。
姐さんの助言: メリットとデメリットを書き出してみましょう。理屈で考えてプラスなら、ゴーサインです。

■ 逆位置：『NO。判断ミスをしている』

読み解き: 答えは「NO」です。今のあなたは冷静さを欠いています。情報が偏っているか、感情に流されて間違った選択をしようとしています。
姐さんの助言: 即決は避けてください。第三者の意見を聞くか、一度頭を冷やしてから考え直しましょう。

4. 【メンタル・深層心理編】本人はどう思っている？

■ 正位置：『冷静沈着でクリアな思考』

読み解き: 感情の波がなく、非常に落ち着いています。物事を客観的に捉えることができ、自分自身のことも「一人の人間」として冷静に分析できています。
姐さんの助言: そのクールさは武器です。周りがパニックになっていても、あなただけは正しい判断ができます。

■ 逆位置：『罪悪感と言い訳』

読み解き: 「本当は自分が悪いのでは？」という罪悪感と、「でもあいつが悪い」という言い訳の間で揺れています。自分を正当化しようと必死です。
姐さんの助言: 自分の非を認めるのは怖いですよね。でも、認めてしまった方が楽になれますよ。素直にごめんなさいと言えたら、またバランスは整います。

5. 【コンビネーション編】隣のカードで意味が激変する

正義は「11」。調整と決断を表します。

正義 × 愚者（0）
- 意味: 「ルールの無視」
- 読み方: 正義の「厳格さ」を、愚者が「自由」で壊します。堅苦しい契約を破棄して自由になるか、あるいは無責任な行動で法的トラブルになるか。紙一重です。
正義 × 審判（XX）
- 意味: 「最終判決」
- 読み方: 逃げ場のない決定が下されます。これまでの行いに対する最終的な結果発表です。努力した人にはご褒美が、怠けた人には罰が与えられる、決定的な瞬間です。
正義 × 吊るされた男（XII）
- 意味: 「身動きが取れない」
- 読み方: 正しさを追求しすぎて、動けなくなっています。「間違ってはいけない」という思い込みが、自分自身を縛り付けている状態。少し緩めることも必要です。