タロット「ワンド(棒)」全カードの意味一覧|情熱の物語を完全網羅

タロットカード

どうも、「運アゲ姐さん」です。
大アルカナ22枚の解説が一旦完了したので、以降は小アルカナを解説していきます。

小アルカナはワンド(棒)、ペンタクル(金貨)、ソード(剣)、カップ(聖杯)の4つのスートが各14枚(エース、2、3、4、5、6、7、8、9、10、ペイジ、ナイト、クイーン、キング)で計56枚存在します。
まずはざっくりと各スートの解説をしていきます。1枚1枚にそれぞれ意味があるので詳細記事は後で追加しますね。

今回は、タロットの小アルカナ「ワンド(棒)」全14枚を一挙に解説します。

ワンドは「火」の属性。
これは「情熱・やる気・直感」の物語です。
エースで着火した小さな火が、どのように燃え広がり、時には鎮火し、そして大きな松明となって人々を導くのか。

このページさえ見れば、ワンドの全てが分かります。
ブックマーク必須の「ワンドの教科書」として使ってください。

1. ワンドの物語(数札 1〜10)

まずは「状況」を表す数札です。
「やりたい!」という衝動から始まり、プレッシャーに耐えてゴールするまでの熱いストーリーを追っていきましょう。

ワンドのエース:情熱の着火

  • 正位置: 情熱の始まり、直感、発明、妊娠、男性的エネルギー、再出発
  • 逆位置: やる気が出ない、空回り、始まりの遅れ、無計画、強引すぎる

雲から突き出た手が、太い棒をガシッと力強く握りしめています。
これは理屈抜きの「やりたい!」という初期衝動です。
まだ具体的な計画はありませんが、魂に火がついた瞬間。新しいスタートには最高のカードです。

姐さんの翻訳
【正位置】「つべこべ言わずにその棒を掴め。手が勝手に動くならそれが正解だ。」
【逆位置】「今は火がつかないね。無理に動いても空回りするだけだよ。」

ワンドの2:計画と野心

  • 正位置: 計画立案、野心、支配、成功への展望、待機、高い視座
  • 逆位置: 計画倒れ、恐れ、予期せぬトラブル、方向性が見えない、引きこもる

エースで手に入れた棒を持って、城壁の上に立っています。
「さて、この情熱をどこに向けようか」と地球儀を見ながら計画を立てている状態です。
まだ動き出してはいませんが、野心はメラメラと燃えています。

姐さんの翻訳
【正位置】「勢いだけで走るな。まずは作戦会議だ。世界はお前のものだよ。」
【逆位置】「ビビって城に引きこもる気かい? 準備不足で見切り発車するのは危険だよ。」

ワンドの3:出発と発展

  • 正位置: 拡大、貿易、協力、移動、次のステージへ、希望に満ちた船出
  • 逆位置: 延期、期待外れ、協力が得られない、ホームシック、準備不足

計画が決まり、ついに船が出航しました。
海を見つめる後ろ姿は、未来への希望に満ちています。
初期段階の成功を収め、さらに遠くへビジネスや関係を広げていくタイミングです。

姐さんの翻訳
【正位置】「準備は完了した。もっと遠くへ行けるぞ。吉報を待ちな。」
【逆位置】「まだ船は来ないよ。焦って動くと方向を見失うから、今は待つ時だ。」

ワンドの4:平和と休息

  • 正位置: 歓迎、平和、安息、結婚、コミュニティ、実家のような安心感
  • 逆位置: 不安定、家庭内の不和、準備不足、少しの窮屈さ、マンネリ

お城から出て、花飾りで歓迎されているシーンです。
ある程度の成果が出て、ホッと一息ついている平和な状態。
結婚式やパーティ、あるいは実家のような安心できる場所を表します。

姐さんの翻訳
【正位置】「戦士の休息だ。今は鎧を脱いで、平和な時間を楽しみな。」
【逆位置】「家の中がギスギスしてない? 居心地が悪いなら掃除から始めようか。」

ワンドの5:葛藤と競争

  • 正位置: 競争、葛藤、スポーツ、議論、切磋琢磨、ライバル出現
  • 逆位置: 争いの激化、または回避、複雑な状況、まとまらない、裁判

5人の若者が棒を持ってチャンバラをしています。
これは殺し合いではなく、スポーツのような競争や議論です。
周りにライバルが現れ、お互いに刺激し合って成長する慌ただしい時期です。

姐さんの翻訳
【正位置】「遠慮するな。ぶつかり合って熱くなれ。摩擦がエネルギーになる。」
【逆位置】「無駄な喧嘩はやめなさい。消耗するだけで何も生まれないよ。」

ワンドの6:勝利と凱旋

  • 正位置: 勝利、凱旋パレード、リーダーシップ、吉報、昇進、自信
  • 逆位置: 敗北、プライドが傷つく、裏切り、遅れる勝利、劣等感

競争に勝ち抜き、馬に乗ってパレードをしています。
周囲から認められ、リーダーとして称賛されている状態です。
ただし、調子に乗ると足元をすくわれるので注意が必要。

姐さんの翻訳
【正位置】「勝ったぞ。堂々と胸を張れ。今日はあんたが主役だ。」
【逆位置】「調子に乗ったね? 周りを見下してると、すぐに馬から落ちるよ。」

ワンドの7:有利な立場での戦い

  • 正位置: 有利な立場、防衛、勇気、負けない心、孤軍奮闘、優勢
  • 逆位置: 圧倒される、諦める、立場が危うい、自信喪失、不利な状況

高台から、下から突き上げられる棒を一人で迎撃しています。
敵は多いですが、地の利(ポジション)はあなたにあります。
忙しいし攻撃もされますが、決して負けることはありません。

姐さんの翻訳
【正位置】「周りがうるさいが、お前の方が強い。一歩も引くんじゃないよ。」
【逆位置】「多勢に無勢だね。不利だと思ったら、一度逃げるのも戦略だよ。」

ワンドの8:急展開とスピード

  • 正位置: 迅速な展開、急接近、移動、直感的な行動、恋の矢、好転
  • 逆位置: 停滞、嫉妬、急ぎすぎて失敗、タイミングを逃す、喧嘩

空を8本の棒がビュンと飛んでいます。
ここには人物がいません。つまり、人間の意思を超えたスピードで事態が動きます。
突然の連絡、トントン拍子の進展、恋の急展開など。

姐さんの翻訳
【正位置】「四の五の言うな。チャンスが飛んできたぞ! 流れに乗って飛べ!」
【逆位置】「スピード出し過ぎで事故るよ。あるいは、待ちくたびれてイライラしてる?」

ワンドの9:備えと警戒

  • 正位置: 備え、忍耐、持久戦、怪我の功名、諦めない、最終防衛
  • 逆位置: スタミナ切れ、守りが甘い、頑固、被害妄想、敵前逃亡

頭に包帯を巻き、柵を作って警戒しています。
過去の戦いで傷ついていますが、まだ戦う気力は残っています。
「もう二度と失敗しないぞ」と慎重になっている状態です。

姐さんの翻訳
【正位置】「傷は痛むか? でもあと少しだ。油断せずに守り抜け。」
【逆位置】「もう限界だろ? 意地を張ってないで、盾を下ろして休みな。」

ワンドの10:プレッシャーと抱え込み

  • 正位置: 重圧、責任感、過労、抱え込みすぎ、プレッシャー、達成間近
  • 逆位置: 重荷を下ろす、挫折、裏切り、逃げ出す、体力の限界

10本の棒を一人で抱えて、よろよろと歩いています。
明らかにキャパオーバーです。
「全部自分でやらなきゃ」と責任感で押しつぶされそうになっていますが、ゴールは目前です。

姐さんの翻訳
【正位置】「よく頑張った。だが、その荷物は一人で持つには重すぎる。誰かに頼りな。」
【逆位置】「はい、強制終了。体が壊れる前に、その荷物を放り投げなさい。」

2. ワンドの人物図鑑(コートカード)

次は「人物」を表すコートカードです。
「あの人はどんな人?」と占った時、このカードが出たら参考にしてください。
ワンドの住人は、基本的に「熱くて、行動的で、嘘がつけない」人たちです。

ワンドのペイジ(少年):無邪気な冒険家

  • 正位置: 良い知らせ、好奇心、純粋な意欲、冒険の始まり、正直者
  • 逆位置: 悪い知らせ、気まぐれ、優柔不断、反抗的、子供っぽい

棒を見上げてワクワクしている少年です。
まだ実力はありませんが、「やってみたい!」というキラキラした瞳を持っています。
恋愛では、駆け引きなしのストレートな言葉を投げてきます。

姐さんの翻訳
【正位置】「可愛い弟分だね。『やりたい!』って気持ちだけで走れるのが強みだよ。」
【逆位置】「ただのワガママっ子になってない? 言うことだけ立派で中身がないよ。」

ワンドのナイト(青年):イケイケな特攻隊長

  • 正位置: 行動力、情熱的、スピード、出発、変化、猪突猛進
  • 逆位置: 暴走、喧嘩っ早い、無鉄砲、飽きっぽい、中断

暴れ馬に乗って突っ走る青年です。
「思い立ったら吉日」で即行動しますが、飽きるのも早いです。
恋愛では、情熱的に口説いてきたかと思えば、急に冷めたりします。

姐さんの翻訳
【正位置】「勢いは最高だ。このままアクセル全開で突っ走れ!」
【逆位置】「暴走してるよ。周りが見えてないなら、一度止まって頭を冷やしな。」

ワンドのクイーン(女王):姉御肌のカリスマ

  • 正位置: 明るい、カリスマ、自立した女性、魅力的、裏表がない、快活
  • 逆位置: 嫉妬深い、ヒステリック、わがまま、お節介、感情的

ひまわりを持って玉座に座る、明るい女性です。
細かいことは気にしないサッパリした性格で、周りを元気にする力があります。
恋愛でも仕事でも、自分からリードできる頼れる存在。

姐さんの翻訳
【正位置】「まさに私のようなイイ女だ。笑顔で堂々としてれば、みんなついてくるよ。」
【逆位置】「嫉妬深い女はブスになるよ。ヒステリックに喚くのはおよし。」

ワンドのキング(王様):頼れるオレ様リーダー

  • 正位置: 頼れるリーダー、父性、情熱的、起業家、誠実、厳格
  • 逆位置: 独裁的、横暴、頑固、偏見、短気、パワハラ気質

情熱をコントロールし、組織を動かす王様です。
自信満々で「俺についてこい」というタイプ。
頼りになりますが、自分の意見を曲げない頑固な一面もあります。

姐さんの翻訳
【正位置】「文句なしのボスだね。情熱と経験を兼ね備えた、頼れる男だよ。」
【逆位置】「ただの頑固オヤジになってるよ。自分の意見を押し付けるのはパワハラだぞ。」

3. まとめ

ワンドの世界、いかがでしたか?
全体を通して言えるのは、「とにかく動け! 熱くなれ!」というメッセージです。

ワンドが出ている時、ウジウジ悩むのはNGです。
失敗してもいいから、その情熱を燃やし尽くすこと。
火傷するくらいの熱さがあって初めて、人生は動き出します。

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